赤蜻蛉


時が止まる暗くなる 夜に怯え眠れない 明日生きているだろうか  生きていたい目を醒ましたい

なにもかもわかってたね 飾られてた花のように 人はいつか朽ちていく 逃げられない定めなんだと

わびしく散る銀杏の葉 舞い上がった並木道

あの日見た赤蜻蛉寄り添いあって死ぬのだろう もう一度出会いたい叶わない夢じゃない

十五夜の空に君が映る 月のそばで笑ってる 永い間疲れたろう もう眠りなよ眠ればいいさ

秋の空は赤く燃えて 夜の風は無情過ぎる

重ね合った掌は暖かく冷たかった  いつか見た赤蜻蛉 君よ忘れないでくれ



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